生命の言葉と戌の日|令和7年10月
『荒木田 守武』
世中に 人をそねむは
目に見えぬ 鬼よりもたゞ
おそろしきかな
世の中で人を妬む心は
目に見えない鬼よりも
恐ろしいことである
『世中百首』
荒木田 守武
室町末期の伊勢皇大神宮の禰宜。神職の傍ら俳諧師、連歌師としても知られる。宗祇、宗長らに連歌を学び、『新撰菟玖波集(しんせんつくばしゅう)』に入集。山崎宗鑑と共に連歌から俳諧が独立する基礎を築いた。『世中百首』は平易な教訓和歌集で伊勢論語と称えられた。
神道知識への誘(いざな)ひ
えびす様
えびす様は七福神の一神として広く民間に信仰されており、釣竿を持ち鯛を抱えた福々しいお姿の神像で親しまれています。夷、戎、恵比寿(須)などと表記され、複数の由来があります。漁村では豊漁の神として信仰され、そこからまた海運守護の神となりました。
海運は商人と大きな関わりがあるため商売繫盛の神として商人の信仰も集めました。さらに農村では農業神としての性格もあるなど広く信仰されております。「十日戎(とおかえびす)」で有名な兵庫県の西宮神社は、えびす全国三千余社総本社として崇敬を集めています。
神社は心のふるさと 未来に受け継ごう 「美(うるわ)しい国ぶり」
10月の「戌の日」| 8日(水)・20日(月)