陽明門は他の社殿と同様、寛永13年(1636年)の造替
建築形式は三間一戸楼門で、規模は桁行(間口)が約7メートル、
梁間(奥行)が約4メートル、棟までの高さが約11メートルである
屋根は入母屋造、銅瓦葺きで東西南北の各面に唐破風を付す
組物は上層が三手先(みてさき)、腰組は四手先で、柱上のみでなく、
柱間にも密に組物を置く詰組
軒は二軒繁垂木で扇垂木
故事、古代の先験、伝説上の仙人などを表している組物間の彫刻は、
正面と背面に各7個、側面には各4個の計22個
物彫刻には中国伝説や故事に取材したものが多く、鳥獣の彫刻には、
霊獣、霊鳥と呼ばれる、吉祥的意味合いをもつ
孔子が河の流れを見つめ、
「逝く者は斯くの如きか、昼夜を舎(お)かず」と述べた場面を表している
正面の7個の彫刻のうち4個は「琴棋書画」を題材としたもので、
「息」という架空の動物の名 外見上、竜とよく似ているが、角が1本であること、鼻が豚に似ていることなど、明らかに異なった図像的特色
初層の柱は円柱で、礎盤削り出しの礎石上に立つ
初層の柱間は地覆、腰貫、飛貫、頭貫で固め、頭貫上に台輪を乗せる
天井に描かれている龍